接着芯地のトラブル
接着芯地を貼った時に起こるトラブルには、シミダシ、キラツキ、バブリング、剥離、モアレ、樹脂アタリなどがあります。
シミダシ
接着芯地の樹脂が表生地ににじみ出す現象
原因
表生地の厚みに対して接着樹脂の粒が大きすぎるため、樹脂が表生地を突き抜けてしまう。
対策
表生地の厚みに対して接着樹脂の粒が小さい芯地を選ぶ。
樹脂アタリ
表生地表面に樹脂粒の凹凸がハッキリ現れること
原因
表生地がツルッとしているのに接着芯地の樹脂粒が大きすぎるために樹脂の凹凸が表面にひびくことが原因です。
対策
表生地の薄さに合わせて樹脂粒の小さい凹凸の少ない芯地を選んでください。
キラツキ
表生地の表から見た時、樹脂粒がきらついて見えること
原因
表生地の色の反射より接着樹脂の光の反射の方が大きいために、樹脂が光って見える。
※生地が濃色の場合に起こりやすい。
バブリング
表生地と芯地の間に細かい気泡が入っているように見える。
【洗濯前】
【洗濯後】
原因
・ストレッチ素材の表生地に伸びない芯地を貼っている。
・濡れている時と乾いた時の寸法変化の大きい生地に伸びない芯地を貼っている。
対策
タテ・ヨコストレッチ芯地を選んで貼ってださい。
ハクリ
キチッと接着できずに剥がれてしまうこと
原因
・撥水加工やコーティング素材に普通の芯地を貼っている。
・レーヨンベルベットに普通の芯地を貼っている。
モアレ
接着芯を貼った面に波状の柄が浮き出る現象
※ストッキング2枚を重ねて履いた時に出る木目模様と同じ現象です。
原因
表生地と接着芯地の基布の織り方がよく似ている場合に起こります。